出産のはなし

【NICU体験談】新生児 気胸(ききょう)|生まれた翌日に赤ちゃんが転院になった話し

2020年1月に女の子を出産しました。
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出産自体はトラブル無く順調だったのですが、産まれてすぐに肺気胸(ききょう)という肺に穴があく病気になりNICUのある病院に転院になってしまった話です。

赤ちゃんが原因不明の体調不良??

帝王切開の手術は順調に終わり、翌日、担当医が回診に来てくれた。

そのときに思いがけない話をきくことに。
赤ちゃんの体調があまり良くない。呼吸の数値が安定せず、また白血球の値が通常より高めだというのだ。

無事に産まれたと思ったのに…青天の霹靂だった。。。

入院していた病院は新生児を治療する設備が無いため、赤ちゃんはすぐにNICUのある病院に転院。
約2時間後には救急車で搬送されていってしまいました。

結局、赤ちゃんと会えたのは手術室での数十秒間と、救急車で搬送されていくたった数分だけだった。まだ一度も触れてもいない。でも、仕方がなかった。

それからまだ動くことのできないわたしは、しばらく赤ちゃんに会えない。
わたしにできることは、早く回復して赤ちゃんに開いにいくことだけだった。

病院から外出許可が出て面会できたのは入院から6日目

入院から6日目になって、ようやく先生から外出許可をもらえました!

赤ちゃんがいる病院まで電車で片道2時間ほど。夫と両親に付き添ってもらって、車で向かうことになりました。

赤ちゃんが転院になった病院は、都心の規模の大きい総合病院です。
建物の5階へ上がり通路を奥へ進むと産婦人科病棟があり、さらに一番奥にNICUとGCUの入り口がありました。

NICU・GCUの部屋は厳しく管理されている

5階の一番奥、鉄扉の向こうにNICU・GCUはありました。

NICU・GCUでは、中に入る人は管理・制限されていて、娘が入院していた際は赤ちゃんのお父さん・お母さんとおじいちゃんおばあちゃんのみが入ることが可能で、1度に2人まで、おじいちゃんおばあちゃんのどちらかが入る場合には、お父さんかお母さんが付き添わなければならないというルールがありました。

NICU・GCUの入り口にあるインターフォンを鳴らし、氏名と赤ちゃんとの続柄を伝えてから中に入ります。

鉄扉の入り口の向こうにさらに入り口がある二重の扉になっており、間のスペースではコートを脱いで掛けておくところや、荷物を預けるロッカー、手洗い・消毒などが設置されていました。

ちなみに、NICU・GCU内ではスマートフォンや携帯電話の使用は不可。写真はカメラであれば可能でした。

NICUでは赤ちゃんは睡眠薬で眠っていた

NICUの中に入ると、看護師さんが赤ちゃんのいる保育器に案内してくれました。

と。。。いきなり、ショック・・・

周りの小さな赤ちゃんたちは保育器の中で元気に動いているのに、わたしの娘だけがピクリとも動かないし、たくさんの管に繋がれている。。。

それを見て、思わず泣きそうになってしまった。。。
ほんとうに赤ちゃんの病気は治るのだろうか。。。

新生児 気胸(ききょう)|肺に開いた穴は思いのほか大きかった

看護師さんが赤ちゃんの状況について説明してくれた。

症状は「新生児 気胸(ききょう)」。
赤ちゃんの左の肺に穴があいて空気が漏れてしまっているんだそう。そして、白血球の値が高くなってしまっていたのは、肺気胸によるストレスによるものだそうだ。

新生児の気胸は、帝王切開で産まれた赤ちゃんに稀にあることなんだそうです。

ただ、穴が小さければ自然に塞がるけど、娘の場合は思いのほか穴が大きく塞がらなかったので治療が必要でした。

目も開かないし一切動かない娘。
そして赤ちゃんの左の肺には穴をあけて管が通されている。
また、鼻にもチューブが入れられて、手や足には血圧を測る機会や点滴などあらゆる管が繋がれている。

赤ちゃんが起きているとこれら治療に必要となる管を取られてしまうので、仕方がありませんでした。

赤ちゃん、本当に治るのかな…目を開ける日が来るのだろうか。。。

全くもってピクリともしない赤ちゃんをみて、またお決まりのネガティブな妄想が繰り広げられてしまうのでした。。。

NICU・GUCで過ごした10日間

徐々に手や足が動いているのを見られるように

肺の穴は徐々に日に日にふさがり、赤ちゃんの呼吸が正常値に戻っていきました。

それとともに赤ちゃんの胎動を消す睡眠薬の量が減っていきました。

はじめ赤ちゃんの手足に触れてみると、少しピクッピクッという反応が返ってきました。

あ、生きているんだ。。。よかった。
本当ほっとしました。

やっと目が開いた赤ちゃんに出会えた入院6日目

そして入院から6日目。

面会に行ってみると目をあけて全身を動かす赤ちゃんに会うことができました!ついに睡眠薬をすべて無くすことができたんです!!

担当医の方に、もう大丈夫だよと言われた時の安心感は一生忘れません。

ほんと24時間体制で面倒をみてくれて、ありがとうございました。

退院指導が始まった入院7日目

赤ちゃんの数値が安定したため、入院7日目からはGCUに移り、退院指導が始まりました。

沐浴の練習や授乳の仕方、オムツ交換など退院しても困らないように赤ちゃんのお世話の仕方を学びます。

本来であれば出産した病院で教わるのですが、赤ちゃんがおらず受けられなかったので、定員先の病院で教えていただくことができ大変ほっとしました。

そしてNICU・GUCを退院へ まとめ

赤ちゃんが転院してから10日目に、ついにNICU・GCUを卒業できることになりました!

毎日、朝・昼・晩で慣れない搾乳の日々・・・昼夜が逆転して毎日同じ繰り返しで、ほんとあっという間の10日間でした。

赤ちゃんがNICU・GUCにいたときは、毎日離れ離れが悲しくて。
なんでわたしの赤ちゃんだけこんなことになったのか、わたしの生活習慣が悪かったのではないかととても落ち込んでいたけど、、、まるで一瞬のことのように過ぎていきました。

てか、今は看護師さんや先生にお世話してもらってよかったな・・くらいに思っています・・・

何故なら・・・

退院後の育児がめちゃめちゃ大変だったからです。

眠れない!!眠い!!誰も助けてくれない!!!・・・(涙)
育児を完全になめていました(汗)

いま3ヶ月で、やっと少し落ち着いてきたところなんですけど、本当、1ヶ月検診までが大変でした。

とはいえ、大変な日々もぜんぶひっくるめて幸せです。

もし、わたしと同じように赤ちゃんがNICU・GCUに入ってしまって、離れ離れで辛い思いをしている人がいたら、止まない雨はない、ということを伝えたいと思います。

そして赤ちゃんの体調が、1日でも早くよくなりますように。
管理人は遠くからお祈りしていますね♪

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

 

 

 

ABOUT ME
omochi
働くのが好き、だけどいつも疲れてるワーママ|30代後半|子供ひとり|ミニマリスト|ワーママBlogほか複数のブログを運営。忙しいワーママと一緒にゆとりある暮らしを目指します。

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