前の記事の続きです↓↓
赤ちゃんは無事に取り上げられて、対面することができました。
ただ、まだ手術中なので触れることはできず、数秒みただけで赤ちゃんはすぐに看護師さんに連れていかれました。
もっと見たり触れたりしたかったな・・・
でもわたしにはまだ余裕はなく、大仕事が残っているんです…
それは、傷の縫合です。
赤ちゃんを取り上げた後は、傷の縫合
赤ちゃんが取り出されたので、あとは切開した傷を閉じてオペは終了になります。
ここまでは体感で10分くらい。ホントあっという間でした。
普通分娩であれば、陣痛が来てから長いと10時間、20時間…と痛みに耐えた末に赤ちゃんがようやく産まれる・・・という超絶大変な印象がありますよね。
たった10分程度で痛みも不快感もほとんど無かったので、帝王切開ってこんな簡単でラクなんだ。。。と、そのときは思ったんです。
しかしこれが大きな間違いでした。後に地獄のような苦しみが待っているなんて、この時は思いもしませんでした・・・。
赤ちゃんに会えたことで緊張が解けたのか急に眠くなってきて、そのあとは寝てしまったみたい。
気づいたら手術は終わっていました。
担架に乗ったまま、病室へ戻る
手術は50分程度であっという間に終わりました。出血も少なく順調だったそう。
赤ちゃんはお腹から取り出されたのち、一足先に病棟に連れていかれて夫・両親と面会しました。抱っこしてもらったり記念写真を撮ったりしたそう。
わたしはベッドから一切動けないので、赤ちゃんとは離れ離れに。
そして赤ちゃんと対面した夫、両親が病室に戻ってきた。
一緒に撮った写真を見せてくれたり、少し会話を交わして、わたしはそのままウトウトと寝てしまいました。
手術の後、ベットの上で目覚める
あら、気づいたらしばらく寝てしまったよう。いつの間にか陽は落ち、夜になっていた。
胸から下は全く感覚がない。ベッドは電動リクライミングだが、自分で電気さえ消すことができない。
やっぱり、夢じゃ無かったのか…
幸い、まだ痛みは無いのでよかった。
全く動くことができずトイレにすら行けないので、尿はカテーテルに垂れ流し。
看護師さんが定期的にバケツを持ってきて取り替えてくれる。おまけに悪露もけっこう出ているよう。ときどき看護師さんがべりっと産褥ショーツを剥がして取り替えてくれた。
口には酸素マスク。心電図や点滴などいろいろな管に繋がれていた。
ほんと重病人みたいだな。。。
体が自由に動いて、自分の意思でなんでもできるって本当にありがたいことなのだな・・・つくづく思い知った。
眠れない
夕方からウトウト寝てしまったせいか、夜になると眠れなくなった。
たぶん、お腹が減っていたせいもあるのかなぁ…。まる1日飲まず食わずなんてはじめてかもしれない。
そのうち喉がカラカラに乾いてきた。まだ水は飲めないので看護師さんを読んで相談してみる。コップとストローを使い、ベットで横になったまま看護師さんがうがいさせてくれた。
完全では無いけど少し楽に。でも、やっぱり水とかお茶とか飲みたいけど…(涙)もういっそOS-1でもいいです。。。
お腹がグーグー鳴ってる…
空腹すぎて食べ物のことばかり考えていた。。。
退院したら、妊娠中に我慢してたマグロやサーモンを解禁しようとか、銀座の美登里寿司に連れていってもらおうとか…
食べたいものを妄想して、何とか生きる気力を見出そうとしていたのかもしれません(汗)
痛い、痛い、痛い・・・
お腹の傷だか後陣痛だかわからないけど、腹部の痛みは徐々に強くなってきた。
少し動くだけでもお腹が痛い。でも、全く動かないと床ずれか背中も痛い。辛い。。。満身創痍・・・呼吸をするだけで痛いし、咳やくしゃみが出ると激痛だった。
深夜に看護師さんが見回りに来てくれて、ふくらはぎにマッサージ機を取り付けてくれた。ずっと横になってばかりなので血栓にならないようにするためだそう。まだ感覚は若干鈍いが、あったかくて気持ちいい。
それから、こまめに検温された。切開すると高熱がでることも多いそうでその確認とのこと。36.8度。熱は特に出なかったようでよかった。
深夜12時すぎに少しウトウトしたが、痛みで2時くらいに目が覚めてしまった。
この日は結局、2時間おきに寝たり起きたりを繰り返して、満足に眠ることはできませんでした。
* * *
痛みと戦いながら、なんとか長い長い1日を超えることができた・・・
前にも書いたが、わたしは痛みにとても弱いです。
様々な個人ブログを見ると、「帝王切開は意外と痛み大丈夫だった」とか「次の日には余裕で歩けてた」というように書いている人もいたけれど、わたし個人的にはめちゃめちゃ辛かったし歩くことも人一倍時間がかかりました。。。
ほんと、いま思い出すだけで辛すぎる。。。
でも、これが事実です。
これから帝王切開予定という人がいたら、脅すわけじゃないけれどほんと手術後が辛いことを覚悟してほしい。
「死ぬほど辛い」というようにハードルを上げられるだけ上げておけば、案外「そこまでじゃなかったかも」と思えるんですよね。
だからとにかく怖いものと思って挑んでいただければと思います!!
ただ、手術日当日が一番辛いかと思いきや・・・一番辛いのは術後2日目だった。
しかもわたしの場合、これだけでなく赤ちゃんに思いもよらぬトラブルが起こるなんて…
後から知ることになるのです。。。
続く
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