こんにちは、アラサー女子のもちこです。
今日はわたしが20代の頃に体験した「友人にお金を貸して音信不通になった体験談」についてご紹介してみようと思います。
わたしは、30代になった今でこそちゃんとお金を管理できるようになって来たのですが、昔はお金に関して無頓着で管理ができていませんでした。まさに
「ザ・どんぶり勘定」といった感じです。汗
家計簿も付けていないし、貯金がどのくらいあるか知らない・・・
そんな状況だったので、せっかく貯めたお金をどんどん貸していってしまったんです。
そして気が付いた頃には貸したお金は数十万円に!!
さらにその後・・・
なんと、貸した相手と音信不通になってしまったんです。。。
目次
- お金を貸した相手は仲のいい、職場の同僚だった
- 人生で初めてお金を貸した日
- あれれ?徐々に増えていく貸付金・・・
- ズボラな性格が災いし、管理できてないお金を計算したらとんでもない金額になってた
- ヤバイ、絶体絶命。。。彼が仕事に来なくなった・・・
- D氏が会社に出勤してこない・・・なぜ?!
- D氏は職場を解雇されることに
- D氏と音信不通になってから頻繁に連絡してみるが、相変わらず電話は繋がらない
- わかるのは電話番号のみ。居場所や仕事も不明
- 嘘でしょ?!あっさりとD氏を発見。ネットすごい・・・
- いろいろと対策をとってみたら、なんと返信が・・・!!
- 返済の約束を取り付けて、その後どうだった?
- お金を貸して音信不通になったエピソード、まとめ
お金を貸した相手は仲のいい、職場の同僚だった
これはまだ20代だった頃の話し。
当時働いていた会社で、わたしより数ヶ月遅れて中途入社してきたのが、お金を貸すことになるD氏(仮)でした。
彼は在日の外国人。フレンドリーで人懐っこく、気前が良いタイプでした。
入社してからすぐに他の社員さんとも仲良くなっていました。
入社時期が近いわたしに対しても積極的に声を掛けてくれて、だんだんと仲良くなり、たまに飲みにいったり、グチを言い合うくらいの仲になっていきました。
「D氏はいいやつだな〜」
そんな風に思っていたのだけど、ただ1点、ちょっと引っかかる点が。
2人で飲みやご飯に行く時には、何度も気前よく奢ってくれたんです。
悪いから、自分の分は出すと断っても、強引に押し切られてしまうんです。
当時まだ世間のこともよくわかっていなかったわたしは、外国の人はレディファーストなのかな?くらいに軽く考えていました(笑)
そんなある日、彼に誘われ仕事後にファミレスへ立ち寄った時のこと。
何やらいつものニコニコご機嫌な彼とはちょっと違い深刻な表情で、あることを相談されたんです・・・。
人生で初めてお金を貸した日
彼の話を聞くと、生活費が足らずに困っていることを打ち明けられました。
ちなみにD氏は既婚者で、小さな子供もいます。
同居中の家族の生活費と、祖国の家族への仕送りが足らないとのことで、次の給料日まで2万円のお金を貸して欲しいとの話だった。
これまでにみたことないほどのD氏の真剣な表情に、その話をすっかり信用してしまっていました。(それに、彼の出身国はその当時、リアルに内戦状態だったんですよね)
当時はまだ20才そこそこ。まさに井の中の蛙。
実家暮らしでまだ自立していないわたしは、なんて甘えた世界で生きているんだろうと自己嫌悪になってしまったのかもしれません。
「わたしが彼の力にならなくちゃ!!お金を貸してあげよう」
そうして、思わずお金を差し出してしまったのでした。
あれれ?徐々に増えていく貸付金・・・
D氏に貸すお金は、はじめのうちは少額でした。
必ず次の給料日になったら返すという約束で2万円ずつ渡す。
そして、約束の給料日、ちゃんと2万円が返ってきて、D氏はわたしに対してこう言いました。
口はうまい。ストレートに感謝を述べてくれるので、感謝されるのが嬉しくて騙されてしまったのかも(汗)
しかし、お金が帰ってきて安心したのも束の間。
さらに3日後くらいにD氏から携帯に連絡がありました。
もう一度、次の給料日に返すので、どうにか、お金を貸してくれませんか・・・と。
彼の祖国では、日に日に内戦が激しくなっていってました。(日本のニュース番組でもたびたび取り上げられていました)
それで会社に行くと、D氏はわたしに「ニュース見た?」と聞くわけなんです。
わたしがお金を貸すのを渋ると、今度は「今、お金を送らないと家族や親戚の命が危ないかもしれない」・・・と言われました。
今だったら絶対無視しますけど、当時はなんだか責任感じちゃってたんですよね。わたしがお金を貸すのを断ったためにもし家族が亡くなったなんてことがあったらどうしよう。。。とか。
もうやりとりも面倒だし貸したくない、と内心思いつつも断りきれず・・・。
結局、そこから度々お金を貸すようになってしまったんです・・・
ズボラな性格が災いし、管理できてないお金を計算したらとんでもない金額になってた
お金を貸すときに「借りた分は、次の給料日に返す」という約束をしていたのだけど、それがちゃんと守られたのは最初の1回だけ。
2回目以降は、半分とか1/3しか返ってこなかったりして負債が積み上がっていきました。また、貸す金額も増えて1回で3万円とか5万円、10万もありました。
さすがに腹が立って抗議したのだけど、祖国の内戦の話を持ち出されて「内戦が酷くなってしまったから予定通り返せなくなってしまったんだ…本当ごめん」と言われてしまう。
相変わらず口がうまいD氏。しかし当時、若さゆえ人を疑うことを知らなかったピュアで残念なわたし。
しかし、徐々に貸付の回数・金額が増えていったため、さすがに不安になり、やっと現在の合計金額を計算することにしました。
ズボラな性格が災いし、これまで残金の合計を計算してなかったんです(汗)
そして計算してびっくり!
彼からの返金を差し引いて、貸付は合計で63万円にもなっていました。
当時わたしのお給料は手取りで約18万円だったので、3ヶ月分以上!!
知った時は頭がフリーズしました。
ヤバイ、絶体絶命。。。彼が仕事に来なくなった・・・
合計金額を計算して焦ったわたしは、彼に連絡をとり待ち合わせすることにしました。
そして彼には、これ以上お金を貸せないことを伝え、いつ返してもらえるのか、また早く返して欲しい旨を伝えました。
借りたお金が63万にもなることを告げると、なんと、彼自身も計算していなかったようでとても驚かれました。(類は友を呼ぶだな 笑)
お小遣い帳の記録をD氏に見せて、一緒に合計金額を計算。金額に間違いがないことを確認し納得してもらえました。
そして、一先ず借用書を書いてもらうことに成功したんです。
下記は実際に書いてもらった借用書。(日本語は話せるが書くことができないので、ローマ字で書いてあります)
借用書さえあれば、万が一の時もきっと法的に取り返せるから大丈夫だよね。
特に調べた訳でもないのに、借用書を書いてもらったことでどうにかなるであろうと安心しきっていました。
しかし、なんとその数日後から、
D氏が会社に来なくなってしまったのです。
え!!ウソでしょーーー!?
D氏が会社に出勤してこない・・・なぜ?!
「え…D氏が出勤してこない・・・?なぜ!?」
まさかまさか・・・まさかだよね??
胸がざわざわしました。
上司にD氏がなぜ出勤してこないのか理由を聞いてみました。
すると、仕事中に怪我を負ったため、仕事ができなくなり休職することになったそう。
なんでこのタイミング!!!??
お給料日の度に少しずつ返済してもらうことを約束していたので まさかの、青天の霹靂。
* * *
そして仕事が終わってから、彼の携帯に連絡して直接状況を聞いてみました。
すると今は傷病手当だけで生活をしているから、お金を返済に充てることはできない・・・とのこと。
もちろん、口はうまいので、申し訳がないと何度も謝ってきましたよ・・・。
はぁぁ・・・無い袖は振れないよね。
傷病手当でギリギリの生活している人に返済してもらうなんて、無理がありますよね。
彼はいつ出社するのか、いつになったらお金を返してもらえるのか。毎日モヤモヤする羽目に。。。
そうして、全く解決する兆しもないまま、数ヶ月が経過してしまいました。
そしてある日、ミーティングの際に社長から、衝撃の報告を受けることになるんです。
D氏は職場を解雇されることに
なんと、彼は職場に復職することもなく退職(解雇)になったとのこと。
な、、、なんでよーーー!?
仕事が終わるとわたしは、真っ先にD氏へ連絡をしました。
彼に電話を掛けてみると、とても力強く以下のように訴えかけられました。
口ばかりの彼に、もううんざり。さすがに信頼度はもう0ですよね。いい加減にしろ!!
信頼してお金を貸したことや、自分だってそこまで余裕がある身では無いので、あげることはできないこと。どうにか返して欲しいと説得しました。
でも、そんな行動も虚しく、ついに・・・
一番恐れていた音信不通となってしまったんです。。。
・・・・・・・・
絶体絶命・・・・。。。
D氏と音信不通になってから頻繁に連絡してみるが、相変わらず電話は繋がらない
D氏と音信不通になってから1年くらいは、いつか繋がるんじゃないかと時々電話を掛けていました。
平日の昼間や夜、土日など様々なタイミングで試したり、実家の固定電話から掛けてみたりとシュチュエーションを変えて試しました。
でも、繋がらない。。。留守電に変わることもなくずっと接続中だし、その後の折り返しなども特にありませんでした。
もうダメなんだな。わたしの失敗なんだな・・・
電話し続けても一向に繋がらないし、D氏とのことなんてもう一切思い出したくもない。前に進むために、高い授業料だったと思って、諦めよう。
それから2年、3年・・・と経過して、お金を貸したこと自体を忘れかけていました。
* * *
そしてD氏と音信不通になってから、あっという間に9年の月日が経ちました。
当時20代だったわたしは、元気いっぱい(?)のアラサーに成長!!
他にもいろいろな失敗を経て、随分とたくましい大人になりました(笑)
長いこと、D氏の存在は忘れていたのですが、ちょうどその頃にお付き合いしていた彼氏にD氏に騙された話をさらっとしたんですよ。
ほんとはネタ的な感じで、「ドジだなー」とかって笑ってくれるかと思っていたんですけど、想像とは真逆の反応で、
「それって、本当に取り返せないの?」と言われたんです。
はじめは、???だったんですけど。
結局、これがわたしの転機になりました。
D氏とはもう長いこと電話も繋がらないし、居場所も前にいたところに住んでいるかわからないので、
泣き寝入りするしかないと思い込んでいたんですよね。
そこからいろいろ調べてみることに。
弁護士の無料相談や本、ネットなどを調べてみると、借用書さえあれば職場へ給与差押えができたり、裁判を起こすこともできるということが分かりました。
また、貸したお金には時効があり、家族や友人間での貸付は10年で請求できなくなってしまうということも知ったんです。
そっか・・・あと1年なのか。
・・・
・・・
時効まであと1年しかないから、やるなら今しかない!!!
ダメ元でもいいから、行動を起こしてみよう!と思ったんです。
わかるのは電話番号のみ。居場所や仕事も不明
うーん、でも行動って言ってもどうしよ(汗)
わかるのは電話番号のみで、相手の居場所も現在の仕事も全くわかりません。
とりあえず、試しに電話してみることにしました。
「トゥルルル・・・トゥルルル・・・・」
やはり、以前と同じくずっと着信中で、発信音が鳴るのみでした。
しかし「この電話番号は使われていません」というようには切り替わりませんでした。つまりそれは番号は変えていない可能性が高いというように思いました。
それからわたしの番号をアドレスに登録していて、ワザと出ないでいる可能性も高いだろうなと考えて、別のスマホや公衆電話からの連絡も試したりしました。
それでもやっぱり出ない。。。
仕方なく裁判を起こすことを検討し、今度は住所を調べることにしました。
D氏の家には、過去に2回くらいお邪魔したことがあったので、今現在も本人が住んでいるかを市役所に問い合わせすることにしたんです。
問い合わせてからしばらく経って、市役所から封筒が届いたのですが・・・
該当の住所には既にD氏はおらず、「居所不明」ということで既に引っ越し済みとのことでした。
実は、裁判って相手の職場や居住地がわからないと起こすことができないんですよね・・・(汗)
それに彼が資産を何も持っていなかったり、仕事をしていない場合には、差し押さえするものがないということになるので、63万ほどのお金であれば、裁判を起こすのに必要な経費で逆にこちら側がマイナスになる可能性が高いとのことでした。
仕方なく、裁判は断念しました。。。
嘘でしょ?!あっさりとD氏を発見。ネットすごい・・・
裁判を起こすことは難しいと知り、他に彼と接触する方法がないかを検討しました。
試してみたのがSNSの検索です。
Facebookやインスタグラム、Twitterやmixiなど思いつく全てのSNSを片っ端から調べました。
するとなんと意外とあっさり見つかったーーー!!!!
Facebookにめちゃめちゃドアップで自撮り写真を載せてるじゃありませんか(汗)
衝撃・・・こんなあっさりに見つかるなんて(汗)
しかも、instagramの記事から彼の近況も知ることができました。
どうやら働いてはいるみたいだったのですが、最新の記事で松葉杖を使って歩くD氏が写っていたんです。
・・・
この人、また怪我したのか・・・(汗)
いろいろと対策をとってみたら、なんと返信が・・・!!
インスタで直接彼にメッセージも送ることもできるのですが、無視されたりアカウントを削除される可能性もあると思い辞めておきました。
相変わらず電話は繋がらないので、ひとまず電話番号を使って、SMSのショートメッセージを送ってみることにしたんです。
ただ単純に「お金を返してくれ」という内容では彼に響かないかと思ったので、彼に刺さる内容にしようと思いました。(D氏がわたしにお金を借りる時にプレゼンしてきたように。目には目を・・・です)
どうしよう・・・
そして、彼には1人娘がいて、何度かいっしょに遊んだことがあるのを思い出しました。
彼が娘さんと仲良しなことは知っていたので、彼に刺さるように娘さんに関する内容を含めて以下の内容で文面を準備することにしました。
- 仲良しだと思っていたのに裏切り行為にとても傷付いていること。
- 生活が苦しい状況だとしても、ちゃんと連絡をするのが筋ではないか。
- こんな風に人を騙す好意をして、娘さんが知ったら悲しむのでは?父親として胸張って誠実な人生を生きていると言えるのか?
- 人に嫌な思いをさせたら、絶対に自分に返って来るものだと思う。悪いことをしたらこの先娘さんや家族にも不幸が襲いかかってくると思うが、いいのか。
- わたしはあなたを恨んでいます。でも、ちゃんと今からでもちゃんと連絡くれて誠実な対応をしてくれたら許すこともできます。
すると・・・
なんと数日後に怒った彼からSMS経由で返信が・・・!!
びっくり・・・(笑)
返信内容は、
「お前は誰だ?」
「家族のことお前に関係ないだろ。家族のこと悪く言うな」という内容。
どうやら、送った文面は狙い通り、彼に刺さったみたいです。
わたしであることを認識していない様子だったので、詳しく説明をしました。
お金を返してもらっていないこと、何度も電話したのに出てくれなかったことなど、あくまでも淡々と冷静に。
すると、「もう返済し終わったと思ってたよ・・・???そうだったの??」と。
・・・・は?
・・・
すっとぼけて、ふざけんなぁああああーーー!!!
このやろーーーーー!!!
と、心の中では火山が大噴火でしたが・・・ここでわたしがキレたらやっと連絡がとれたのに全て水の泡になると、なんとか落ち着かせて引き続き会話を続けました。
それから、借用書を写メで送信。
借用書を見たD氏は、確かに自分の書いたものだ・・・と納得。
その後、直接電話が掛かってきて話し合うことに。
結局、最低でも月に1万ずつ返済してくれることになったんです!!!
あきらめなくて、良かった。。。
返済の約束を取り付けて、その後どうだった?
それからというもの、本当に毎月、月末にD氏から銀行口座に振込がありました。
少ないときは1万円。多いと3万から5万円ほどだった時も。
そうして、2年弱かけてお金を返してもらうことができたんです。
D氏からは久しぶりに連絡したし、これからも友達でいようとか何とか言われたけど無理でしょ!!もう一切連絡してません、、、
ほんと、お金で揉めると友情を失うということを理解した。
D氏には驚きの秘密があった
実は、9年ぶりにD氏とやり取りをする中で、以前一緒に働いていた先輩と飲む機会があったんですよね。
そこでわたしは、衝撃の事実を知ることになったのです。
D氏は、実はわたしだけではなく職場で複数人からお金を借りて、自転車操業状態だったようなのです。
その先輩もなんどもお金を貸して欲しいと頼まれたけど断ったそう。
しかもその先輩の同期の数名にも無心して、何人かはお金を貸してしまって結局、返してもらっていないとか。
ありえない・・・
ほんと最低ですよね。世の中にはこんな奴もいるんだなぁ・・・と、ある意味社会勉強になった。
今もずっと借金を繰り返して生活をしているのかも。。。
祖国のことなど、どこまでが本当でどこまで嘘を言っているのか、今でもわかりません。
ここまで来たら、出身国が本当なのかすら怪しく思えてきた・・・(汗)
お金を借りる理由を作るために、同情しやすい「戦争」のニュースを利用したのかもしれませんね。
結局、真相はわかりませんし、もう興味がないのですが。わかることはお金にだらしのない、ヤバイ男だということは間違いないでしょう。
お金を貸して音信不通になったエピソード、まとめ
わたしが経験したお金のトラブル、お金を貸して音信不通になり、その後返してもらった話をご紹介してみました。
大変な経験ではあったものの、お金について勉強をするきっかけになりましたし、そのあとは一切騙されなくなったので、若いうちに失敗できてよかったかなぁと今では思います。
この経験からわかったことは、とにかくお金を貸すのはダメ。ゼッタイ。
あ、お金をあげるくらい余裕がある人はOKだと思います(てか、誰かください!!笑)
ここまで長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。